笑顔とおいしさは 地球をひとつの国にする
レオロジーの応用工学

「シート」からパンをつくる
ストレスフリー®システムの応用
「文化経済論」には、レオンの哲学が流れている
「味の芸術」はどのように創作されるのか?
レオンの包あん成形機
シートからつくり出す味の芸術




レオンから未来へのメッセージ
笑顔とおいしさは地球をひとつの国にする

 一万年前に人間は初めてパンを焼いたといわれています。

 野生の果実や動物など自然の恵みによる食から、味を創作する文化の芽生えた時代です。その後、数世紀、世界の各地でそれぞれの民族が歴史とともに食文化を育んできました。そこには、国々の伝統が息吹き、風俗習慣が今なお大切に受け継がれています。

 そしてできあがった、この人類のかけがえのない巨大な文化を、レオンは敬虔な目で見つめ、これを人類のよりゆたかな日常に結びつけることを考えてきました。

 レオンの「自動化された食品生産技術」の開発は、このような祈りの心から生まれたものです。

 レオンの活動は、パイオニアとして、世界の食品産業界に幾多の革命的影響を与えてきました。

 食文化は人類の英知が生み出した地球の宝物。それを守り育てるのは、現代に生きる科学技術者の使命でもあります。そこに、おいしさへの追求に取り組む、創造者としての”レオンスピリット”が生きつづけているのです。


レオロジーの応用工学
─インクラスティングマシン─

 わが社の社名「レオン」は、レオロジー(流動学)に由来します。

 何千年の歴史の間で、人間が掌の中で創りあげた文化としての食品の形の成形は、実は外形だけでなくて「おいしさ」をつくり出しているのです。

 レオロジーは、粘性や弾性の流動を解明する科学、そしてレオロジカル・エンジニアリング(R.E.)は、食品の口当たりや香りを秘めたデリケートな、食品の「感触」の源としての「粘性」と「弾性」の条件を巧みに位置転換して成形する、食品の応用工学です。このように、レオンは独自の哲学による開発技術によって、世界の民族食の自動化生産に成功し、食品機械の国際企業に成長していったのです。

 写真は、まるで人の掌のように、器用に、正確に、高速で「まんじゅう」をつくる「回転する円盤」の作用を示しております。これはレオロジカル・エンジニアリング(R.E.)を説明するのに、とても都合のよいモデルになります。

 写真の円盤の円周は、材料に対し、「計算された接線応力と法線応力」を発生させ、切り口に生地を寄せ集めて「餡」を自動的に包み込み、丸く成形し、「まんじゅう」を連続的につくっていきますが、これは従来の技術の6工程をたった1工程で終了するものです。

 これは、わが社が、創業時(昭和38年)に開発した誘導成形法であり、新しい学問としてのレオロジーの応用工学(R.E.)が、この時、世界の注目を浴びました。


「シート」からパンをつくる。
─ストレスフリー®メソッド─


パン生地の薄いシート状の成形も「圧延」でなく「負の応力」でつくりだされる。パン生地を薄い連続したシートにつくりあげる。それは「レオロジーの応用工学」の極致をいく技術である。

レオンはシートから各種のパンを成形するシステムを開発しました。そして1台の機械で世界のパンを生産する道が拓けたのです。

 パンは人類が創作した最初の「加工食品」です。

 やがて人類はいろいろの「料理」を生み出し、天然には存在しなかった「味の創作」を行って「現代のような食品の文化」を築いていきました。

 それらは、今はおびただしい種類となって、食卓の文化ばかりでなく、生活のマナーまでも……、また、生活そのもののあり方にまでも「やすらぎ」と「憩い」と「愛」をはぐくんできました。

 ここでとりあげるテーマは、石のように硬い「雑草の小さな実」でしかなかった「小麦」を砕いて「粉」にして、「水」と混ぜて「生地」をつくり、これを一晩ねかせて「発酵」させ、これを小さな「玉」に成形して、さらにこれを「発酵」させて、気泡をたくさん含んだ「パンの生地」をつくり、そして、これを焼いて「栄養と香りの高い、そして保存のきく創作食品、つまりパン」を創り出したその先祖の英知に対し、まず驚きと感謝をささげなくてはならないと思います。

 その後、人類はこの古代のパンづくりのプロセスにたくさんの重労働が含まれていることを軽減しようとして、いろいろな機械をつくり、パンの自動化生産を試みました。そして今レオンは……?(負の応力を発見したのです。)


「ストレスフリー®システムの応用」

レオロジーの応用工学が生んだストレスフリー®システムは
「負の応力」を利用した新しい工学です。

 レオンもまた、この人類発生以来の課題と取り組み、労働の軽減と文化的センスのデリカシーにいかにしてさらに磨きをかけ、後世に伝えるか……を考え続けている一人であります。

 レオンの考え方は、パンをつくる労働をいかにして軽減し、自動化するかだけではないことを強調しなくてはなりません。

 食品を機械化生産する手段を誤ると「味や形が単純化」し、輝かしい伝統文化を喪失する危険があり、食品それぞれの伝統文化も失って、人々の生活から「食道楽」の楽しみを少なくしてしまうこともあります。

 レオンはこの問題を解決し、シートからパンをつくるシステムを開発しました。

 従来パン生地は、大量の生地から小口に分割し、これをさらに丸め成形し、または、長棒状に成形するか、または平らに成形して最終的なパンの形をつくりあげておりました。
 しかし、この成形工程では、パン生地が小口分割される時にシャーリングストレス(ズレ応力)が加わり、パン生地のゲル特性が破壊されて、膜造成機能が失われ、生地は薄膜の気泡をつくりだすことができなくなりますので、優良なパンとはなりません。従って、従来は各種の化学添加物を加えて、パン生地のゲル構造が機械的応用に耐えられるように強化し、または破壊されたゲルを再統合させて伸展性を回復させる作業が必要となっておりました。

 レオンは、そのために必要とする多大な工程を省略して優良なパンをつくるために、パン生地を最終的な形状に分割する前に、連続して薄いシート状に成形し、この時の延展振動によって生地の結合を強化し、このシートから各種の形状のパンを自由自在につくりだすようにした技術を開発しました。それがストレスフリー®システムです。


文 化 経 済 論
「文化経済論」には、レオンの哲学が流れている。

各国の友人が宇都宮本社を訪れました。もてなしは木のはぜる音、そして会話。
ここにくつろぎ、心を通わせた交流が国際企業レオンの1ページ1ページを飾りました。

 レオンの経営哲学は「文化経済論」で言い尽くせます。消費の創造は文化活動の一項目であり、その拡大研究は企業活動の重要なテーマである、という考え方です。

 有史以来、生活を楽しむ工夫は、優れた舞踏・音楽・絵画などの芸術を創り出しました。各種の料理メニューも、単なる飢えをいやすものとしてではなく、芸術のセンスと同じ願望から生活文化を構成したものです。

 まず、その文化の奥行きを知って、初めて経済活動が必要になり、活発な経済社会があって文化はさらに高められていきます。

 文化と経済の相関関係がいいバランスを保ちつづける限り、国際事業は温かく迎え入れられるものなのです。

 レオンは何故国際市場で成長をつづけているか……

 レオンは設立当初から、世界を舞台に活躍してきました。科学という、人類共通の英知を基礎とし、食文化という、人類共通のプライドに向き合う企業であり、海外に強力な拠点を有しているからです。

 昭和38年、食品加工技術に、革命的な提案を行って、創立以来、国境を超越した企業として、レオンのその独自の哲学による活躍は、現在あらゆる国際摩擦を越えて、不動の業容を確立しております。


「味の芸術」はどのように創作されるのか?
(味の組み合わせ)


個性的な味を相性良く組み合わせますと、美しい創作芸術としての料理が生まれます。

「調理」とは味や色や食感を組み合わせて行う創作芸術です。

 レオンは、食品生産のための巨大なプラントとともに、こんな可愛い味の「びっくり箱」も開発しました。新鮮な野菜や果物の自然の味を、クロワッサンに挿入する、手軽な自動機械です。この機械は材料に渦流を発生させませんから、材料の歯当たりや香りのデリカシーを損なわずに、いろいろなパンにいろいろな味を挿入することができるのです。サンドイッチも今までより、ずっと高級化するでしょう。

 ブドウもイチゴも、また小えびやむき身の貝も、また、写真のようにソーセージも、ゆで卵も、従来の機械のように、すり潰された味をつくるのではなく、形も食感の個性もキープして、自然の味のサンドイッチをつくります。これらの味の個性は、お互いに、個性のハーモニーを奏でて、素晴らしい味の芸術を創造します。

 これも、レオンのレオロジカル・エンジニアリング(R・E)のなせる技、そして、新しい食文化のはじまりをほのめかしているのではないでしょうか。



レオンの包あん成形機
(インクラスティングマシンは人の手と同じロボットです)


1台のインクラスティングマシンがつくり出す多品種の「味の組合せの芸術」

味を組み合わせてつくり出される各種の包あん。



シートからつくり出す味の芸術。

 

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