導入事例・お客さまの声

火星人「CN580」「重合ノズルソニックスライサー」「セットパンナー」をシュー生産に活用 松月堂様

子育てしやすい会社づくりに機械化は絶対必要!

有限会社 松月堂 様(福島県南相馬市鹿島区)

「窯出しシュークリーム」は2種類。奥がクッキーシュー(1個140円、100g)。手前がサクサクした食感のクロッカンシュー (1個140円、70g)。平日で100個以上、土・日は3~4倍売れる人気商品。 ※表示価格はすべて税込み 「窯出しシュークリーム」は2種類。奥がクッキーシュー(1個140円、100g)。手前がサクサクした食感のクロッカンシュー (1個140円、70g)。平日で100個以上、土・日は3~4倍売れる人気商品。 ※表示価格はすべて税込み
福島県東部、太平洋に面する南相馬市。2006年、1市と2町が合併して誕生した。北部の鹿島区にある松月堂様。2011年、東日本大震災で店舗工場の柱が割れて操業停止に。翌年、仮設店舗で営業開始。2013年、本店を新装オープンさせ再スタートした。「ここ相双地区では過疎化・高齢化による労働者不足が深刻。一方で政府の『働き方改革』はまったなし。残業をできるだけ減らし、子育てしやすい会社づくりが望まれます。生産設備の機械化は絶対必要な条件です」と語る代表取締役 高野吉廣様にお聞きした。
  
スパッとスライス
国道6号沿いにある松月堂様の本店・工場。お店に入って左側に和菓子、右側に洋菓子が並ぶわかりやすい配置。「私が和菓子、弟が洋菓子で、製造を分けています。アイテムはどちらも60~70くらい。おまんじゅう類はほとんどレオンさんの機械を使わせていただいています。洋菓子はシュー、クッキー、リーフパイなどですね。人気商品が『窯出しシュークリーム』。シュー生地の頭部にクッキー生地を乗せて焼成したクッキーシューとクロッカン生地を乗せたクロッカンシューの2種類あります」。工場では、火星人「CN580」+「重合ノズルソニックスライサー」+「セットパンナー」が稼働。生地はスライス後冷凍され、別の日にデポで出したシュー生地に乗せて再冷凍。必要な個数を焼成し、注文時にカスタードクリームを入れて販売している。
洋菓子部門チーフの高野義明様にご説明いただいた。「当初、洋菓子部門はシューのクッキー生地をリバースシーターで延ばし、手で抜いていました。次に火星人を使い棒状に出し冷凍した生地をギロチンでカット。つぶれが出てしまいました。そして『重合ノズルワイヤーカッタースライサー』になりました。1年くらい前からクロッカンシューをはじめ、カリカリした食感を出すため生地に糖衣したナッツ類が入ったので、『重合ノズルソニックスライサー』を導入しました。固形物が入っていてもスパッとスライスするので、いいですよ。厚さはサイドエッジで1ミリくらい。ナッツ類の流れ止め用にクッキー生地で包むようにしています。パンナーまで自動化した生産に慣れるまで時間はかかりましたが、いまはスムーズになって、かなり能率が上がりました。手づくりでは1日1000個くらいでしたが、今は15000個とか20000個くらい生産できます。まだ、導入して1年ですが、自分のやることにうまくシフトできればと思います。今後アップルパイ、タルトとかやってみたい」。


 
火星人「CN580」でつくられる商品の一部
 
 
流れ山まんじゅう 
相馬地方の民謡に因んだこしあん入りの黒糖まんじゅう。 
(1個85円、36g)。
 

うま馬 
ミルクあんの中心に練乳入り三重包あんの焼き菓子。 
(1個100円、30g)。

相馬野馬追いパイ   
くるみとつぶあんがマッチしたパイまんじゅう。 
(1個110円、40g)。
リーフパイ  
クッキー生地入りのリーフパイ。 
(1個110円、25g)。  
  


   
社員からの要望
昔からあるクッキーシュー。お客さまが「こんなのもあるんだ」とクロッカンシューを試し買いし、リピーターになるケースが多い。販売目標は月10000個。火星人での生産は2カ月に1回。約20000個つくりストックする。「他の商品も同じです。機械化は製あん機からスタートし、包あん機、急速冷凍庫、包装機など、ぜんぶにつながってきます。作業を効率化して残業を減らしていくのが大事。うちは完全週休2日制(交替制)です。残業時間はできるだけ30分以内、1人月12時間が目標。機械化したことで1人当たり年間の労働時間が700時間くらい減ったと試算しています」と社長。この場所は福島原発から30km圏外。設備機械は補助金の対象外だ。
なぜそこまで?「行政の指導が厳しいのと、やっぱり社員からの要望が1番かな。『家事ができない』って。震災後、機械が全部使えなくなり、残業がものすごく多くなった時期がありました。それから徐々に機械を移動したり、電気工事したり、環境を整えていきました。社員は全員無事でしたが、住んでいたところに戻れないなど、家庭の事情で3分の2が入れ替わりました。現在、製造は和菓子が6人、洋菓子が4人。1人当たりの売り上げは1500万円がベースです。このあたり相双地区は、人口が少なく高齢者の方が多いんです。高齢者に向けた商品づくりという課題がある一方、若い人が子育てしやすい環境をつくらないと維持できません。政府が進める『働き方改革』も2020年には実施される予定ですし、対応していかないと。実は高齢者向け、健康的な商品の開発を10年前にはやっていますが、おいしくないのがネックになっていて、なかなか商品化できません(笑)」。
 
 

松月堂様の本店・工場
2013年に新装オープン。国道6号沿いにある。常磐線「鹿島」駅から徒歩15分。8時半開店。年中無休。笹の葉で包んだ「まいたけおこわ」も人気。2013年に新装オープン。国道6号沿いにある。常磐線「鹿島」駅から徒歩15分。8時半開店。年中無休。笹の葉で包んだ「まいたけおこわ」も人気。お店に入ると焼きたての香りが右奥のオーブンから。ケーキ、クッキー類を陳列する右側と左側(手前)は和菓子とに分かれている。お店に入ると焼きたての香りが右奥のオーブンから。ケーキ、クッキー類を陳列する右側と左側(手前)は和菓子とに分かれている。               

 
つつむ No.153号 (2018年4月号)掲載
※文章内の表現・表記は、すべて取材当時のものです。
(C) 2014 RHEON Automatic Machinery co.,ltd.